この数か月間、大幅に減っていた東京都内の振り込め詐欺被害件数が、7
月に入って再び増加に転じ、今年の月平均の約1・6倍のペースとなっている
ことが警視庁のまとめでわかった。
特に、2003年頃にみられ、近年は沈静化していた「オレオレ詐欺」の手口が増加。同庁は、当時に逮捕されて服役していた犯行グループが出所し、再び活動し始めた可能性があるとみて警戒している。
同庁によると、都内の振り込め詐欺による今年上半期の被害件数は、6月末現在、前年同期より1909件少ない552件。被害総額も前年同期比約29億1200万円減の約8億6900万円と、件数、被害額ともに大幅に減った。
内訳は還付金詐欺が19件(前年同期931件)、オレオレ詐欺が332件(同1171件)などで、現金自動預け払い機(ATM)前での警察官らの声かけ、手口の公表などの対策が奏功した結果となっていた。
ところが、7月に入り、振り込め詐欺の13日までの被害件数は計65件で、1か月に換算すると今年の月平均被害(92件)の約1・6倍のペース。このまま行けば7月の被害件数は約150件に達することになる。
中でも、家族を装い、「株で損をした」などと言って金をだまし取る「オレオレ詐欺」の被害はすでに45件に上っている。7月8日には、都内の80歳代の無職男性宅に息子を名乗る男が電話をかけ、「借金の保証人として金を返さなければならない」などとウソをついて約600万円をだまし取る被害があった。残り20件は融資保証金を振り込ませる手口や、携帯サイトの架空請求などだった。
オレオレ詐欺の横行について警視庁は「03年頃とだましの方法が酷似しており、初期の手口に詳しいグループの犯行の可能性がある」として対策強化に
乗り出す。
[読売新聞]
減ったと思っていた「振り込め詐欺」に「オレオレ詐欺」・・・。
また増えてきたなんて、ビックリしました。
しかも元のやり方に、手口が戻っているとは。
初期の頃の注意がどんなものだったか思い出さなくては。